「白刃取り」とは
例の旅籠の二階で呑んだりしている 手練れ(大抵、イイモノ)が
不意に襲撃されて、頭の上で(拝むように)手を合わせて間一髪
相手の刀を素手で挟んじゃうやつのことだけど…
あれは 手練れ(滅多にないとしても)でなくても偶然 出来てしまうことが
あったのではないか…?
ーなんてことを思った…
勿論、問題はそのあと(すぐに)刃を捻るかなんかして
刀を奪うか、少なくとも相手の態勢を崩さなければ どうにもならないわけで
一瞬、「白刃取り」はできたけど結局は切られた…なんてこともあっただろうなぁ…
「窮鼠、猫を噛む…」類の話はよく(見聞き)するし
奇跡的とか超常現象とか できるはずのないことができてしまったり…等々…
いろんな(説明のつかない)例はあるのだろうし…
そこまで大仰ではないけれど、バンドマンにだって
(何かが降りてきて)自分じゃないみたいな(見事な)演奏をすることだって
極く稀れにはあるわけで…
ーこれは同業の方にはご賛同いただけると思う…
そこで 私の話…
一昨日、ICレコーダーに 思いつくままに(但し、弓弾きだけで)
てれてれと弾いたモノを録ってみた…
約30分強…のデタラメなこと…
これが意外に面白く録れていた…ので、昨日(欲を掻いて)もう一度やってみたところ…
全然できない…というより途中で嫌になって止めてしまうのだ!
つまりは、降りてきたモノが雲散霧消してしまった…のでどうにもならない
ということ…
まぁ、そんなんで 「白刃取り」なんてことを思い出したわけです…
本当にすごいのは
吉川英治「宮本武蔵」で飯屋で武蔵が椀にたかる蠅をさっさかと箸でつまんで
よけてしまう…
あんなことなんだろうなぁ…!
ー東映のやつでは 中村錦之助が好演していたが…
そのさまを見て イチャモンをつけていた雲助かなんかがビビる…というのも
よかった…
あのシーンは吉川英治の創作だと聞いた(読んだ)ことがあるが
さりげなく 凄腕を見せる よい演出だと思った…
私にとっては 武蔵は錦之助なんだよねぇ…
あれっ!
何の話だったっけ…?
。(。。)\バキッ☆
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